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2012年7月の読書 #fb

『ただのノートが100万冊売れた理由~話題の文具を連発できるキングジムの“ヒット脳"』 
美崎 栄一郎 (著)
『ただのノートが100万冊売れた理由』読了。最近ヒット商品連発のキングジムについて。著者は花王の元開発者。使い勝手へのこだわりとか学ぶべき点は多いものの、ビジネス視点での掘り下げが欲しかった・・・。

『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』 ★★★★
楠木 建 (著)
『ストーリーとしての競争戦略』成田空港の書店で購入し、帰りの飛行機の中で読了。スタバの直営店方針やアマゾンの物流インフラなど、一見「非合理」的なものが長期的な競争力の源泉になり、それこそが戦略ストーリーの要であると。

『チャーチルの亡霊: ――危機のEU』 
前田 洋平 (著)
『チャーチルの亡霊』読了。欧州統合と大英帝国復権の二兎を追うチャーチルの謀略と挫折を読み解く歴史ノンフィクション。まず著者が1984年生まれということに驚き。EUが連邦制になってた可能性もあったのかと思うと興味深い。

『物語 近現代ギリシャの歴史 - 独立戦争からユーロ危機まで』 
村田 奈々子 (著)
『物語 近現代ギリシャの歴史』読了。波瀾万丈というかなんというか。もともと古代ギリシャってまとまった国じゃなかったし、そもそも無理のあることをやってるのかも・・・というくらい争乱の歴史。勉強になりました。

『インクジェット時代がきた! 液晶テレビも骨も作れる驚異の技術』 
山口 修一 (著), 山路 達也 (著)
『インクジェット時代がきた!』読了。食品や建材、はては臓器にいたるまでのインクジェット技術の応用の世界。著者の片方は元エプソンの技術者の方です。基本的に技術の話だけど、説明が丁寧でわかりやすい。
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by katzwo | 2012-08-18 18:16 | リーマン読書感想文

2012年6月の読書 #fb

『銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎』 ★★★★
『銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎』 ★★★★
ジャレド ダイアモンド (著), 倉骨 彰 (翻訳)
『銃・病原菌・鉄〈上〉』読了。タイトルの銃・病原菌・鉄は、西洋がアメリカなどの新世界を征服できた直接の要因。そしてこれらをもたらした究極的な要因を探る歴史「科」学の本。ベストセラーになったのも納得の濃密な内容。
続けて『銃・病原菌・鉄〈下〉』読了。同じことを何度も繰り返してる感があるものの、エピローグに出てくるなぜ中国ではなくヨーロッパが近現代史の主導権を握ったか、についての考察はなかなか考えさせられる指摘でした。

『自分の仕事をつくる』
西村 佳哲 (著)
『自分の仕事をつくる』読了。友達から借りて長らく積ん読む状態でしたがバーで飲みながらサクッと。働き方研究家によるエッセイ集。話が断片的なのもののいくつかのエピソードはモチベーションのヒントになりました。
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by katzwo | 2012-07-14 01:15 | リーマン読書感想文

2012年5月の読書 #fb

『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
デイヴィッド・ミーアマン・スコット (著), ブライアン・ハリガン (著), 糸井重里 (監修), 渡辺由佳里 (翻訳)
『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』読了。バンドが何をやったか、それをマーケティング的視点から紹介って感じ。なぜそれをやったのか?についての考察が無いのがアレですが。小一時間で読めるカジュアルさと装丁がナイス。

『エスケープ・ベロシティ キャズムを埋める成長戦略』 ★★★★★
ジェフリー・ムーア (著), 栗原 潔 (翻訳)
『エスケープ・ベロシティ』読了。『キャズム』のジェフリー・ムーア師匠の最新作。相変わらずの使えるフレームワーク満載でメーカーの企画屋必読か。事例もいろいろ出てくるし、以前の著作の内容の復習にもなるし、座右の書ですな。

『芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング』 ★★★★
ジョアン シェフバーンスタイン(著), 山本章子 (翻訳)
『芸術の売り方』読了。クラシック音楽や演劇のビジネスの教科書みたいな。マーケティングの復習に、あと音楽イベントやるときの参考に。主に米英の楽団や劇団や事例が豊富で面白いです。
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by katzwo | 2012-07-14 01:14 | リーマン読書感想文

2012年4月の読書 #fb

『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』 ★★★★
スティーブ・ウォズニアック (著), 井口 耕二 (翻訳)
『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』 読了。面白かったー。根っからのエンジニア。人類の未来もこういう人たちのモチベーション次第。僕みたいなメーカーで働く文系サラリーマンにこそぴったりな本。

『マキアヴェッリ語録』 ★★★★★
塩野 七生 (著)
『マキアヴェッリ語録』 読了。マキアヴェッリといえば権謀術数の代表扱いされてるけど、これ読んだ印象は、惚れそうなほど徹底的なリアリスト。ためになることが書いてあったという意味ではドラッカー以来。座右の書になりそう。

『解は己の中にあり ブラザー小池利和の経営哲学60』
高井 尚之 (著)
『解は己の中にあり ブラザー小池利和の経営哲学60』 読了。名古屋の会社の飲み会:某電力はなかなか席順が決まらず、某自動車は時間通りに始まり終わり、ブラザーはいつまでも帰らない、って前にイタ飯屋でバイトしてた友達が言ってたなぁ。

『孟嘗君(1)』 ★★★★
『孟嘗君(2)』 ★★★★
『孟嘗君(3)』 ★★★★
『孟嘗君(4)』 ★★★★
『孟嘗君(5)』 ★★★★
宮城谷 昌光 (著)
『孟嘗君(1)』 読了。中国の戦国時代を代表する宰相・孟嘗君を題材にした宮城谷昌光の小説。『管仲』『楽毅』もだったけど、主人公がメジャーデビューする前の想像力を駆使したストーリー展開が得意パターン?
『孟嘗君(2)』 読了。秦の商鞅、「孫子の兵法」で有名な孫臏と龐涓などの同時代の有名人が登場して物語が織りなされ、様々な伏線が張られていく感じ。テンポ良く読めました。
『孟嘗君(3)』 読了。孫臏の活躍が中心。そして孫臏のもとで成長していく若き日の孟嘗君こと田文。(2)で張られた伏線が段々とつながっていく。ラストは「龐涓この樹の下に死す」のシーン。
『孟嘗君(4)』 読了。いよいよ表舞台にデビューする孟嘗君こと田文。がここからの活躍ぶりは随分と駆け足だったような。相変わらずの波乱万丈さと移動距離。権謀術数の権力闘争の記述はけっこうスリリング。
『孟嘗君(5)』 読了。完結編になってようやく「鶏鳴狗盗」の故事も登場。「長鋏帰来らんか」の人で最後に伏線を繋げる終わり方は粋ですね。あとがきによると前半の主役・白圭の評判が良くて予定よりも長くなったとか。
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by katzwo | 2012-05-21 00:19 | リーマン読書感想文

2012年1~3月の読書 #fb

『ローマ人の物語〈35〉最後の努力〈上〉』  ★★★★★
『ローマ人の物語〈36〉最後の努力〈中〉』  ★★★★★
『ローマ人の物語〈37〉最後の努力〈下〉』  ★★★★★
塩野 七生 (著)
『ローマ人の物語〈35〉最後の努力〈上〉』読了。残る9冊読了のためローマにやって来ました。1冊目はディオクレティアヌス帝による帝国大改造により四頭政になる帝国。安全保障上見事に機能するも彼の引退後見事に・・・。
『同〈36〉〈中〉』読了。コンスタンティヌス大帝の時代。彼が唯一の皇帝になるまでの権力闘争というか戦争の過程。ちょうど彼の凱旋門に今日行ってきたけどあれは理由あって賢帝時代の浮彫と彼の時代のとのパッチワークらしい。
『同〈37〉〈下〉』読了。コンスタンティヌス帝とキリスト教の関わりがメインの内容。最後に出てきたこの一言が、まさにこの3冊を読んでの感想。「これほどまでして、ローマ帝国は生き延びねばならなかったのであろうか」。

『ローマ人の物語〈38〉キリストの勝利〈上〉』 ★★★★★
『ローマ人の物語〈39〉キリストの勝利〈中〉』 ★★★★★
『ローマ人の物語〈40〉キリストの勝利〈下〉』 ★★★★★
塩野 七生 (著)
『ローマ人の物語〈38〉キリストの勝利〈上〉』読了。皇帝の地位は人間でなく神に選ばれたのだから、自分の息子の代の皇帝の政局は安泰、と考えたコンスタンティヌス大帝の意図は皮肉にも裏切られた感じ、な彼の息子の治世の話。
『同〈39〉〈中〉』読了。"異教"側からの最後の抵抗。意図せずして皇帝となったユリアヌス帝の最後の努力。著者の言うように、この人の治世が19カ月でなく19年であったら、世界の歴史はまったく別のものになっていたのかも。
『同〈40〉〈下〉』読了。他者への"寛容"が特色だったローマ帝国が一神教を国教に。ミラノ司教アンブロシウスvs主都長官シンマクスのやりとりは完全に後出しジャンケンw 司教の政治力と頭の良さあっての世界宗教化だなと。

『ローマ人の物語〈41〉ローマ世界の終焉〈上〉』  ★★★★★
『ローマ人の物語〈42〉ローマ世界の終焉〈中〉』  ★★★★★
『ローマ人の物語〈43〉ローマ世界の終焉〈下〉』  ★★★★★
塩野 七生 (著)
『ローマ人の物語〈41〉ローマ世界の終焉〈上〉』読了。いよいよ大詰め。「最後のローマ人」と言われた軍総司令官スティリコの活躍むなしく蹂躙されるローマ。滅亡寸前の組織ってやっぱり足の引っ張り合いになっちゃうのね。
『ローマ人の物語〈42〉ローマ世界の終焉〈中〉』ローマ→ミラノの列車内で読了。ついに西ローマ帝国滅亡。最後の20年間のグダグダぶり、そして最後の皇帝の名が「ロムルス・アウグストゥス」とはなんたることー。
『同〈43〉〈下〉』続けて読了。イタリア回復戦争を巡る東ローマ皇帝ユスティニアヌスのバカ殿ぶりに呆れつつ、ローマ世界は地中海が「内海」ではなくなったときに消滅した、という著者の言葉に大いに納得して43冊読了です!

『トルネード』 ★★★★
ジェフリー・ムーア (著), Geoffrey A. Moore (著), 中山宥 (翻訳)
『トルネード』読了。キャズムを越えた後の過程を分析。製品のライフサイクルに応じてとるべき戦略が全く違ってくるので自分がライフサイクルのどこにいるのかをいかに見極めるか。本書の語り口は明快だけど現実には非常に難しい。

『倫敦ユーモア探偵』  ★★★★
河村 幹夫 (著)
『倫敦ユーモア探偵』10年ぶりくらいに読了。80年代にロンドンに駐在してた商社マンのエッセイ集。流れるように読ませる文章と英国社会についての数々の知見、実に面白い。紅茶飲みながら読みたい一冊。

『現代語訳 福翁自伝』
福澤 諭吉 (著), 齋藤 孝 (翻訳)
『現代語訳 福翁自伝』読了。言わずと知れた一万円札のお方の自伝の現代語訳ですが、内容はしっかり面白いんだけど、『学問のすすめ』と同じく現代語訳がちょっとアレじゃないですかねこれ? #fb

『スティーブ・ジョブズ I』  ★★★★★
『スティーブ・ジョブズ II』  ★★★★★
ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
『スティーブ・ジョブズ I』読了。機内で5時間くらいで一気に。題材が題材だけに面白いのは当たり前。学べる点も多い。翻訳も秀逸で読みやすい。IIのほうはシンガポールでヒマしないようにまだ読まないでおきました。
『スティーブ・ジョブズ II』読了。2000年代以降の快進撃から死まで。I~II通じて印象的だったのはジョブズと同時にビルゲイツのすごさも浮かび上がってくる点。そして僕は読書のモチベーションを取り戻した。

『パブリック』
ジェフ・ジャービス (著), 小林 弘人 (監修), 関 美和 (翻訳)
『パブリック』読了。プライバシーは"知る"倫理、パブリックは"シェアする"倫理。なるほど。Facebook以降いよいよリアリティを増してきた超監視社会に向けて益々議論が求められるテーマ。そのスタート地点としての良書かと。

『名古屋 地名の由来を歩く』
谷川 彰英 (著)
『名古屋 地名の由来を歩く』読了。名古屋で地下鉄に乗ってると普通に考えたら読めない地名って結構ありますね。八事とか御器所とか。個人的な発見は国府宮が尾張の二宮だと思ってたら二宮は犬山の大縣神社で国府宮は全部込みの総社でした。

『シャアに学ぶ“逆境”に克つ仕事術』  ★★★★
鈴木 博毅 (著)
『シャアに学ぶ“逆境”に克つ仕事術』読了。ゆとり新人カミーユを使いこなしティターンズを崩壊に追い込んだ凄腕課長シャアに学ぶリーダーシップ。「新しい時代を作るのは老人ではない!」というシャアの名言が響きます。
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by katzwo | 2012-04-15 07:07 | リーマン読書感想文

2011年の読書 Best 10 #fb

2011年に読んだ本のベスト10(順不同)を無理矢理選んでみました。

■お酒

『葡萄酒の戦略 ―ワインはいかに世界を席巻するか』 ★★★★★
前田 琢磨 (著)
『葡萄酒の戦略』読了。経営コンサルタントがテロワール(産地)主義vsセパージュ(葡萄品種)主義という切り口でワインの歴史と本質に迫る。ラベルの読み方などワインの蘊蓄も多数で経営戦略の勉強にもなるしワイン好きサラリーマン必読。★★★★★。


■歴史


『世界史をつくった海賊』
 ★★★★★
竹田 いさみ (著)
『世界史をつくった海賊』読了。かなり興味を引かれるタイトルで一気に読了。16世紀には弱小国だったイギリスが後に大英帝国として世界に君臨するスタート地点にいたエリザベス女王と海賊たちの物語。
先行する大国スペインやポルトガルに追いつくために、他国の商用船を襲わせることで海賊を「集金マシーン」として活用し、スペイン無敵艦隊との戦いでは海軍に組み入れて「戦争マシーン」として使う、という具合でエリザベス女王こわーって感じ。悪名高い黒人奴隷貿易も、最初はアフリカ大陸での黒人奴隷をどう手に入れればよいかわからなかったので、海上でポルトガル船を待ちうけて襲って奪って、それを南米に運んでた、要するに密輸してたとか、そんな話が色々。
あとはイギリスといえば紅茶が有名だけど、もともとはコーヒーハウスが象徴するように、コーヒーのほうが一般的だったのが、なぜ紅茶にシフトしたのか。それは海賊が手がける貿易商品として儲かる商品が香辛料→コーヒー→紅茶とシフトしていったから。などなど。イギリス近代史の負の一面というか、そもそも大英帝国の成立過程なんて負の側面みたいな話ばっかりだけど、イギリスに住んでるとますます興味深く読めてくる。というわけで★★★★★。

『ふしぎなキリスト教』 ★★★★
橋爪 大三郎 (著), 大澤 真幸 (著)
『ふしぎなキリスト教』読了。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、みんな一神教だけど全部同じ神だったのね。比べながらキリスト教の特徴をあぶり出していく感じで。読みやすい語り口ながらかなり勉強になりました。

『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』 ★★★★
マルク・レビンソン (著), 村井 章子 (翻訳)
『コンテナ物語』読了。まさに世界を変えた「箱」。うちの会社もこの発明が無かったら今のビジネスモデルは成り立っていないかも?イノベーションが生まれて抵抗勢力と闘いながら普及していく過程が実に面白い。圧倒的な参考文献の量にビビる。★★★★。


■ビジネス・経済

『ゲームの父・横井軍平伝 任天堂のDNAを創造した男』 ★★★★★
牧野 武文 (著)
『ゲームの父・横井軍平伝 任天堂のDNAを創造した男』 読了。僕の世代だと光線銃と言われてもわからないけど、ゲームウォッチやゲームボーイの生みの親、横井軍平のものづくり哲学。
彼の基本哲学「枯れた技術の水平思考」というのはまさにリアリティを持って必要性を感じるもの。彼が手がけた商品を年代順にインタビューを交えて紹介しながら解説。昨年読んだ『横井軍平ゲーム館RETURNS』の詳細版という感じ。
あともちろん任天堂についての「へぇー」なエピソードも色々。昔インスタントラーメン作ってたとか、ラブホテル経営に手を出していたとか。でも一番面白かったのは花札のビジネスモデルとトランプのマーケティングの話。
花札の商売は実は美味しくて、なぜかという賭け事に使う為には傷や皺で札の中がわかってはいけないので、常に新品需要があるらしい。あとトランプも元々大人の遊び道具だったのを、子供の玩具として売るために、ディズニーキャラクターのカードにして、遊び方の説明書を同梱した、とか。
というわけで、ものづくりのチャレンジ精神やマーケティングの工夫の話もあって、一言で言うと、もし自分がメーカーの社長だったら新入社員に買って強制的に読ませたい本ですねこれは。

『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』 ★★★★★
クリス・アンダーソン(著), 小林弘人 (監修), 高橋則明 (翻訳)
乱丁本の交換などで読み始めが遅くなってしまっていた『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』読了。面白い本でした。ちょうど去年の今頃話題になってた本ですね。巻末付録だけでもお金を払う価値あり。
「無料」にまつわる様々な事例が登場するけど、特に音楽の事例がたくさん出てきたのが印象的だった。ここ10年くらいで劇的に変わったからね。音楽自体が変わるんじゃなくて、音楽とお金の関わり方が変わった。そしてこれからも変わり続ける。
音楽を意識的に聴くようになって、趣味でDJやったりして、自分でお金を使ってイベントをやって、お客さんからお金を頂戴して、ということをまがりなりにもやってたわけだけど、音楽がこんなに技術の変化の影響を受けるとは、パーティーを始めた頃には思いもしなかったなぁ。
考えてもみれば、音楽そのものは「情報」で、物理的な「もの」ではないことが根本的な理由かな。つまり本書で言うところの「ビット」であって「アトム」ではない。みたいな気づきがあったので★★★★★

『ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』 ★★★★★
Chris Anderson (原著), 篠森 ゆりこ (翻訳)
『ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』もはや古典という感じで今頃になってですが読了。しかしいまだに新鮮に読むことができるのはさすが。「ロングテール」というのは本書の著者クリス・アンダーソンが提唱した概念で、要するにこういう意味なんだけど、これを説明するための丹念な取材、様々な事例やデータ、それらに基づく鋭い洞察が見所。
ヒット一辺倒に頼ったビジネスから、インターネットみたいなテクノロジーの進化によって、ニッチに光があたるようになった、というのは個人的には嬉しいことなんだけど、それでうまく回るようにお金の回る仕組みが追いついてない。著者の最新作『フリー』を読んでも思ったことだけど、需要者側の変化は否応なしに起きていくのに、供給者側の変化がそのスピードについていけない、というのが現状かなと。あとは『フリー』もそうだったけど音楽の話が色々出てくるのも僕にとっては親しみやすい要因か。というわけで★★★★★。

『戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ』  ★★★★★
三枝 匡 (著)
『戦略プロフェッショナル』読了。久々に思い立って読み返してみた。やはりこれが僕のビジネスパーソンとしての原点&バイブルのひとつ。最も実践的なマーケティング戦略の教科書。社会人になって早い段階でこれを読んでいたことに感謝。★★★★★。

『選択の科学』  ★★★★★
シーナ・アイエンガー (著) , 櫻井 祐子 (翻訳)
『選択の科学』読了。ちょうどこの直前に呼んだ『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』に「希少な資源をめぐる選択の科学」という言葉が出てきたが、たまたま出張の鞄に一緒に入れていたのがこの本。
一般社員よりもストレスの多い社長の寿命は一般社員のそれよりも長い→社長のほうが選択できることが多いから。動物園の動物は野生動物よりも命の危険が少ないのに寿命は短い→選択することが少ないから。みたいなことが帯に書いてあって興味を引かれる。
様々な実験事例から我々が日々迫られる「選択」に関わる発見を説明していく。文章もわかりやすい。どちらかというと心理学の本になるんだろうけど、ビジネス書としてウケそうだし、実際そういう視点から読む僕みたいな人がたくさんいるんだろう。実際ビジネス書としてかなり売れたらしい。
そして僕自身にとってもいろいろ気づきがあった。コロンビア大学ビジネススクール特別講義ということだが、こういう良質な大学の講義内容が本になって誰でも読める時代というのは幸せだなぁと思う。というわけで★★★★★

『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』 ★★★★★
ティナ・シーリグ (著),高遠 裕子 (翻訳)
12年遅れですが『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』読了。「いま、手元に5ドルあります。2時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんはどうしますか?」
5ドルを一週間でいかに増やすか。考える時間が5日間。封筒を開けたら2時間がタイムリミット、で最終日に結果をプレゼン、というルール。ネタバレツイートは後ほどとして、200ページ程度と薄いけど内容はなかなか濃かった。面白い本でした。
いくつか印象的な言葉があったんだけど、もっとも強烈に残ったのは「判断に迷ったときの対処法の一つは、『混乱が収まった後になってどう説明するか』を考えてみることです。」というやつ。
言ってる内容はよくある自己啓発本と同じようなことでも、しっかり印象に残る不思議な本でした。というわけで★★★★★。ネタバレ動画は↓こちら。

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by katzwo | 2012-01-02 09:28 | リーマン読書感想文

2011年11月の読書

11月は10冊読了でした。今年に入ってからの累計を数えてみたら、106冊でした。とりあえず年間100冊の目標は達成です。文庫新書小説が入ってきているのは大目に見るとして・・・。11月読んだ中では圧倒的に『葡萄酒の戦略』がオススメ。ワインがますます美味しくなります。あとは『世界史とヨーロッパ』もかなりナイス。ヨーロッパに住んでるから余計に興味深く読めました。

『葡萄酒の戦略 ―ワインはいかに世界を席巻するか』 ★★★★★
前田 琢磨 (著)
『葡萄酒の戦略』読了。経営コンサルタントがテロワール(産地)主義vsセパージュ(葡萄品種)主義という切り口でワインの歴史と本質に迫る。ラベルの読み方などワインの蘊蓄も多数で経営戦略の勉強にもなるしワイン好きサラリーマン必読。★★★★★。

『ワインの世界史』
古賀 守 (著)
ワイン関連でもう一冊、『ワインの世界史』読了。古代は水割りにして飲んでた話とか、ワインの誕生から現代に至るワインの話がいろいろ。そんな感じでまた一本ボトルが空いてしまいました。

『「1秒!」で財務諸表を読む方法(企業分析編)』
小宮 一慶 (著)
『「1秒!」で財務諸表を読む方法(企業分析編)』読了。わかりやすい経営数字の教科書。いくつかのマクロ経済指標と組み合わせて売上や原価についてコメントするあたりが類書と比べての特徴か。日帰り出張の機内読書にちょうどいいボリュームでした。

『なぜアップルの時価総額はソニーの8倍になったのか? ―『会社四季報』で読み解くビジネス数字の秘密』
長谷川 正人 (著)
『なぜアップルの時価総額はソニーの8倍になったのか?』読了。今米国ヤフーファイナンスで見たら20倍くらいあるみたいだけど。会社四季報を使って2社を比較する財務分析の入門書。NTTドコモvsソフトバンクとキリンvsアサヒが面白かった。

『日本企業にいま大切なこと』
野中郁次郎 (著), 遠藤功 (著)
『日本企業にいま大切なこと』読了。野中郁次郎x遠藤功の組合せに興味を引かれてさくっと。日本企業のパフォーマンスがミドルの意思決定能力次第というのは同感。

『土の文明史』
デイビッド・モントゴメリー (著), 片岡夏実 (翻訳)
『土の文明史』読了。ローマ帝国からイースター島、独立後のアメリカまで、土壌侵食と文明の衰退の歴史。石油の30%は化学肥料というかたちで農業に使われているらしい。21世紀後半は真剣に水と土を巡って人類が争う時代になるような気が。

『電通とリクルート』
山本 直人 (著)
『電通とリクルート』読了。著者は博報堂出身。内容は2社の歩みを基点にした社会論でした。前半の「金曜日はワイン」とかの広告のエピソードはけっこう面白かったかな。ビジネス書的な期待は見事に裏切られた・・・。

『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』  ★★★★
マルク・レビンソン (著), 村井 章子 (翻訳)
『コンテナ物語』読了。まさに世界を変えた「箱」。うちの会社もこの発明が無かったら今のビジネスモデルは成り立っていないかも?イノベーションが生まれて抵抗勢力と闘いながら普及していく過程が実に面白い。圧倒的な参考文献の量にビビる。★★★★。

『学問のすすめ 現代語訳』
福澤 諭吉 (著), 斎藤 孝 (翻訳)
『学問のすすめ 現代語訳』読了。言わずと知れた一万円札の御方の超古典。ちゃんと読んだのは初めて。「最強のビジネス書」っていう帯の謳い文句は?だけど。内容はまさに日本版啓蒙主義。中学校入学のタイミングで全員必読課題図書にするといいかも。

『世界史とヨーロッパ』 ★★★★
岡崎 勝世 (著)
『世界史とヨーロッパ』読了。ヨーロッパ人が世界や歴史をいかに認識してきたか、の歴史。やっぱりキリスト教の影響がハンパなく大きいのね。かなり興味深く読めました。歴史好きな人にはオススメ。★★★★。
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by katzwo | 2011-12-05 00:20 | リーマン読書感想文

2011年10月の読書

読書の秋突入の10月は12冊読了。と言っても文庫新書多めですけどね・・・。

『ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉』  ★★★★★
『ローマ人の物語〈33〉迷走する帝国〈中〉』   ★★★★★
『ローマ人の物語〈34〉迷走する帝国〈下〉』   ★★★★★
塩野 七生 (著)
『ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉』読了。カラカラ帝治世下、属州民にもローマ市民権が与えられた結果起こったことから、「誰でも持っているものは誰も持っていないのと同じ」「一度与えた権利を取り上げるのは難しい」という教訓。もともとは善意から始まっても、その結果はなんとも皮肉。で続いて『同〈中〉』、『同〈下〉』も読了。目まぐるしく政権交代が続く衰退期のローマからも学ぶことは多い。というわけで★★★★★。

『ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ』  ★★★★
ジェイ・エリオット (著), ウィリアム・L・サイモン (著), Jay Elliot (著), William L. Simon (著), 中山 宥 (翻訳)
『ジョブズ・ウェイ』読了。今回の日本出張に合わせて買っておいたら、彼の訃報・・・。UKに帰る飛行機の中で読了。著者は長年ジョブズを補佐してきた元アップル人事担当副社長。初めて聞くエピソードや考えさせられるエピソードも多い。★★★★。

『HPウェイ[増補版]』 
デービッド・パッカード (著), David Packard (著), (序文)ジム・コリンズ (著), Jim Collins (著), 依田卓巳 (翻訳)
『HPウェイ』読了。最近取締役会にごたごたの続くHPの創業者によるビジネス書の古典、最近増補版が出ていたのを機に。MBWA(Management by Walk Around)という用語が英語だとこう言うのかと印象に残った。

『あかね空』 ★★★★
山本 一力 (著)
『あかね空』読了。江戸深川に開業した豆腐屋を舞台にした時代小説。ベンチャー創業物語として読み始めたら、結果的に家族とは、人生とは、人と人の縁とは、と考えさせられる傑作。ページを繰る手が止まらなかった。★★★★。

『楽毅〈1〉』   ★★★★
『楽毅〈2〉』   ★★★★
『楽毅〈3〉』   ★★★★
『楽毅〈4〉』   ★★★★
宮城谷 昌光 (著)
『楽毅〈1〉』『同〈2〉』読了。諸葛孔明が菅仲と並んで自らをなぞらえた名将・楽毅を描いた小説。2巻までは祖国中山のために勝ち目の無い戦いを戦う不遇の時期から「先ず隗より始めよ」の故事まで。勢いに乗って『楽毅〈3〉』『同〈4〉』読了。祖国中山は滅亡、雌伏の後燕の国へ、そして中国史上名高い斉攻略の話。全編通じて楽毅の意思決定のやり方からは学ばずにはいられない。★★★★。

『居酒屋の世界史』 
下田 淳 (著)
『居酒屋の世界史』読了。ヨーロッパ、イスラム圏、日本を含むアジアまでの居酒屋の歴史が語られていて、秋の夜長に酒飲みながら読むのにピッタリ。地域や時系列で比較すると各地の文化の違いも垣間見れて面白い。

『下町ロケット』  ★★★★
池井戸 潤 (著)
『下町ロケット』読了。今年の直木賞受賞作だけあってテンポが良い。ロケットの部品技術を巡る中小企業vs大企業の戦い。本人の必死の努力と、本人が知らない所で働く誰かの力のおかげで生かされる、みたいな。考えさせられること多し。★★★★。
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by katzwo | 2011-10-31 18:58 | リーマン読書感想文

2011年9月の読書

9月は11冊読了でしたー。『ガンダムが教えてくれたこと』が以外と良かったのと、久々に読んだ『戦略プロフェッショナル』で仕事のモチベーションを取り返した感じ。

『原子力戦争』
田原 総一朗 (著)
しまった田原総一朗の『原子力戦争』も読了してたのにコメントするの忘れてた。9月分ってことにしとくか・・・。原発の巨大な利権分配装置という側面を小説仕立てで。サスペンス読んでるような感覚で面白かった。

『学習する組織――システム思考で未来を創造する』
ピーター M センゲ (著), Peter M. Senge (著), 枝廣 淳子 (翻訳), 小田 理一郎 (翻訳), 中小路 佳代子 (翻訳)
『学習する組織』読了。かなり読み応えあり。とりあえずキーワードをメモ。システム思考、自己マスタリー、メンタルモデル、共有ビジョン、チーム学習。積ん読状態の旧版はもう不要か・・・。

『ガンダムが教えてくれたこと 一年戦争に学ぶ“勝ち残る組織”のつくり方』  ★★★★
鈴木 博毅 (著)
『ガンダムが教えてくれたこと』読了。組織論、リーダーシップ論をわかりやすく強引にガンダムを引き合いにして解説。各章末の参考文献もナイス。で★★★★。エルメスと言えばスカーフじゃなくララァスンが思い浮かぶビジネスパーソン向け。

『バリュープロポジション戦略50の作法 - 顧客中心主義を徹底し、本当のご満足を提供するために』
永井孝尚 (著, 編集)
『バリュープロポジション戦略50の作法』読了。1時間くらいでさっと読めてマーケティングの理論のざっくり復習になるのはいいんだけど、これで1200円は高いな。

『ドラッカーが教える 営業プロフェッショナルの条件』
長田 周三 (著)
『ドラッカーが教える 営業プロフェッショナルの条件』読了。『もしドラ』以降やたら出てますなドラッカー(を読んだことない人向けの)入門本。ドラッカーの名言と、やはり営業は確率、という2点をリマインド。

『ドラッカーが教える実践マーケティング戦略』
早嶋 聡史 (著)
『ドラッカーが教える実践マーケティング戦略』読了。ドラッカーの名言とともに学べるマーケティングの教科書という趣。よい復習になった。

『ドラッカーが教える問題解決のセオリー』
長田 周三 (著), 早嶋 聡史 (著)
『ドラッカーが教える問題解決のセオリー』読了。ビジネスに不可欠な問題解決思考の教科書として。このシリーズは表紙がいいね。ドラッカー読みたくなる。

『ロスチャイルド家』
横山 三四郎 (著)
『ロスチャイルド家』読了。ユダヤ人ゲットーから世界で最も有名な財閥まで成り上がったロスチャイルド家について。日露戦争の時の日本との関わりもなかなか興味深い。

『戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ』  ★★★★★
三枝 匡 (著)
『戦略プロフェッショナル』読了。久々に思い立って読み返してみた。やはりこれが僕のビジネスパーソンとしての原点&バイブルのひとつ。最も実践的なマーケティング戦略の教科書。社会人になって早い段階でこれを読んでいたことに感謝。★★★★★。

『MBA定量分析と意思決定』
グロービス・マネジメント・インスティテュート (著), 嶋田 毅 (著)
『MBA定量分析と意思決定』読了。統計の基礎に始まってさまざまな数字をビジネスの意思決定にどう生かすかの教科書。最後の美容サロン開業のケーススタディで定量分析を実務にどう取り入れるかがよくわかる。ここだけでも読む価値ありかも。

『スマート・プライシング 利益を生み出す新価格戦略』 ★★★★
ジャグモハン・ラジュー (著), Z・ジョン・チャン (著), 藤井清美 (翻訳)
『スマート・プライシング』読了。ウォートンスクールのマーケティング学部長による、Radioheadのアルバムの事例から始まる価格戦略についての本。色々な価格設定戦略の理論や事例が出て来て非常に勉強になる。というわけで★★★★。
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by katzwo | 2011-10-10 16:27 | リーマン読書感想文

2011年8月の読書

『ハプスブルク家』
江村 洋 (著)
『ハプスブルク家』読了。かつてヨーロッパで巧みな婚姻戦略により一世を風靡したハプスブルク家のお話。読んでて外人の名前覚えるの苦手だと再認識。

『ふしぎなキリスト教』 ★★★★
橋爪 大三郎 (著), 大澤 真幸 (著)
『ふしぎなキリスト教』読了。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、みんな一神教だけど全部同じ神だったのね。比べながらキリスト教の特徴をあぶり出していく感じで。読みやすい語り口ながらかなり勉強になりました。

『今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉』
『今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈2〉』
Richard A. Muller (原著), 二階堂 行彦 (翻訳)
『今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉』読了。科学の知識がざっくり解説されててわかりやすい。アメリカの本らしくテロリズムから話が始まって、エネルギー問題、原子力へと。核融合炉の種類の説明とか面白かった。
続編の『今この世界を・・・〈2〉』 読了。温暖化の話よりも、宇宙開発は人を宇宙に出す必要ないのに世間にインパクト与えないと予算獲得できないから有人でやってる、って話が印象的。科学も人間がやってることだから政治から逃れられないんだな。

『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』
カーマイン・ガロ (著), 外村 仁 解説 (その他), 井口 耕二 (翻訳)
『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』読了。読んだらイノベーションが起こせるかはわからないけどやる気が出るというのは言える。結局仕組みじゃなくて人次第だという認識を新たに。頑張ろ。

『ペンブックス4 神社とは何か? お寺とは何か?』
『神社とは何か? お寺とは何か?』読了。雑誌Penの特集をまとめた本で、お寺とか行きたくなった。こっちにいるうちは教会とか見ておくべきかな?でもどこもだいたい構造同じなんだよね・・・。

『下町酒場巡礼』
『下町酒場巡礼 もう一杯』
大川 渉 (著), 宮前 栄 (著), 平岡 海人 (著)
『下町酒場巡礼』 読了。酒飲みたくなる。美味いつまみが欲しくなる。
で続編の『下町酒場巡礼 もう一杯』 読了。だから酒が飲みたくなるー。
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by katzwo | 2011-09-03 02:14 | リーマン読書感想文